altFlowとは

フローマイクロ合成化学による社会変革を目指して

 株式会社altFlowは、急速に高まりつつあるフロー合成化学の需要に対し、独自に開発したフロー合成技術、特にフローマイクロ技術の提供による社会変革を目的としています。
 有機合成化学はこれまで、社会の様々な物質を合成し提供してきました。テクノロジーの発達により社会の要求が高度になった現在、それを満たす高機能化された物質の合成には新たな分子変換法が必要です。しかし、有機合成では100年以上昔から変わらず、ガラスフラスコに代表されるバッチ型の反応器が用いられています。バッチ型の反応器ではミクロな分子変換反応という視点に加えマクロな「反応系全体」の制御も必要であり、時としてその制御は複雑で困難です。この100年で膨大な数の化学反応が開発されてきましたが、その一方で反応器はその多くが旧来のものが使用されています。バッチ型反応器では化学反応の力を必ずしも全て発揮できているわけではなく、つまり新しい反応の開発に加え、新しい反応場の研究が必要となります。
 私たちはマイクロメートルサイズの流路を持ったフロー型の反応器であるフローマイクロリアクターこそがマクロなバッチ型反応器に代わりこれからの有機化学の主流となると確信し、フラスコにとって代わる(alternative)としてaltFlowという社名を付けました。この名前にはフローによって化学、ひいては世界を変える(alter)という意味も込められています。

フロー合成化学を取り巻く社会情勢

 2011年、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、今後25年間で医薬品合成を従来のバッチ法からフロー法をはじめとする連続生産へと転換することを提言しました。すなわち、これまでの医薬品合成で広く利用されてきたバッチ型の生産から、連続生産への転換期が訪れていると言えます。
 これに呼応するように、日本では産学連携によるフロー合成研究の実用化が推進されています。2011年から始まった京都大学マイクロ化学生産研究コンソーシアムでは24社の企業が、2015年から始まったフロー精密合成コンソーシアム(FlowSTコンソーシアム)では100社近い企業がそれぞれ参加していることからも、フロー合成が高い社会的関心を集めていることがわかります。

フロー合成技術導入の利点

一般的なフロー技術に由来する利点に加え、我々が独自に開発したフローマイクロ技術に起因する利点が挙げられます。

【一般的なフロー技術に由来する利点】

  • スケールアップが容易
  • 高い安全性
  • 省スペース化

【フローマイクロ技術に基づく利点】

  • 高速混合による瞬間的な溶液の均一化
  • 滞留時間制御による反応時間の厳密化
  • 効率的温度制御による過剰反応の抑制

フローマイクロ技術に関しては フローマイクロ合成 をご覧ください。

主要ビジネスモデル

技術コンサルティング
基礎検討から実生産までの共同開発や、専門的技術者の育成
詳細は 技術コンサルティング をご覧ください。

新機能材料の創出
独自技術による新素材の開発および生産

フロー合成装置の販売
独自開発したフロー合成装置の販売および技術導入